怠慢なミャンマーのエンジニアを糾弾

業務上過失致死傷の罪を犯したエンジニアは、法律に基づく責任を負うほか同評議会から糾弾されると、ミャンマーエンジニア評議会(MEC)は発表した。
MECアシスタント秘書官のU Aung Myint氏 はミャンマータイムズに、職員は建設現場で起きた事故を調査し、現場エンジニアの責任が認められる場合、措置を講じる準備をすると述べた。
多くの現場では、MECにより公認された高いランクの専門的なエンジニア(PE)を雇っていない。「足場崩壊により死亡者が出たマンダレーの建設現場では、PEは一人も雇われていなかった。建設事業は非常に厳しい基準を必要とする。資格を有する担当エンジニア無しに事業を引き受ける企業は、怠慢である」とU Myint Aung氏は述べた。
6月にマンダレーのPullman Hotelの建設現場で足場が崩壊し、2人の労働者が亡くなり18人が負傷した。このような事故は比較的ミャンマーで一般的だが、この出来事は広くソーシャルメディア上で議論され、政府と専門家が職場の安全性を支える規制の枠組みの改正を検討するきっかけとなった。
MECは、PEを最高とした3つの等級を設け、エンジニアに付与する。PEはすべての高さの建設の仕事ができる。中等級であるRSE(registered senior engineer)は、最大で8階建ての建物の建設を許可される。
エンジニアはエンジニアライセンスの登録を申請することができ、資格を与えられた後の4年間は最低等級となる。2年の経験を持つエンジニアが登録した場合、RSEライセンスを付与され、その1年後PEライセンスを申請することができる。MECによると、現在、260人以上にPEライセンスが与えられ、他3,000人が申請中とのことである。
職場の安全性の規則は、1951年に制定された工場法に基づいている。労働省と建設省が2012年から“職場の安全と健康”に関する法律の草案を作成しているが、まだ議会に提出されていない。
ミャンマーの労働安全に利用できる統計はいくつかあるが、ミャンマーエンジニア協会は、将来労働災害の統計をとる計画であると、副会長のDaw Si Si Than氏は以前ミャンマータイムズに語った。
(Myanmar Times 2015年10月28日版 第9面より)