農業融資に関する新法、起草

借金に苦しむ農家を支援するため、農業融資の管理を制限する法律を改正すると議会団体は発表した。
委員会メンバーThet Thet Khaing (国民民主連盟(NLD)、 Dagon地区)氏によると、銀行・金融開発下院委員会は3つの優先分野における国営企業に関する法律を改正する予定である。
Myanma農業開発銀行(MADB)、Myannma保険会社、Myanma中小融資企業が改正の影響を受けることになる「私たちは国営企業を改革する。利益を上げる企業もあれば、損失を出す企業もある。NLDは選挙期間中、国営企業の改革を約束していた」と彼女は述べた。
世界銀行、GIZ、国際通貨基金は委員会に、技術的支援を行っている。
世界銀行のミャンマー金融セクター開発戦略で、4つの国営銀行の1つであるMADBが改革対象として選ばれている。
この不採算銀行は中央銀行ではなく、農業・家畜・灌漑省の監督下にあるとThet Thet Khaing氏は指摘する。
「通常、銀行は預金を預かりローンを提供する。しかしMADBは預金を預からない。ミャンマー中央銀行や(国営)Myanma経済銀行の融資を受けている」と彼女は述べた。
MADBは年間8%の補助金金利で200万の農業世帯に融資を行っている。だが1エーカーあたり150,000チャット、最大10エーカーまでの1年ローンしか提供することができない。
農家は繰り返し、作付面積上の制限がない長期ローンを求めている。ミャンマーのマイクロファイナンス機関は2.5%の低金利で農家に小規模ローンを提供しているが、多くの農家はそれだけでは支出をカバーできず、法外な高利の融資を行う違法な高利貸しから借り入れている。
国の経済の70%が農業分野に依存しているため、農家を対象とした貸付サービスの向上は経済成長を後押しする。しかし現在、融資は行われていないとThet Thet Khaing氏はいう。
資金調達ではミャンマー中央銀行とMyanma経済銀行に頼ることができるため、政府機関として、MADBは無担保で農家に貸付を行っている。長期的にみてこのやり方は国のためにも最善ではない。
昨年は洪水により全国の水田が破壊され数千もの農家が債務不履行に陥り、特に銀行は厳しい状況に直面した。
「不履行が起こると、政府はお金を更に発行する必要があり、インフレ率の上昇につながる。金融政策の失敗は、全国民に痛手を負わせる」とThet Thet Khaing氏は述べた。
彼女によると、委員会は銀行関係者や省と協議を重ね銀行法の改正を行い、産業の発展に命を吹き込むため保険法の見直しを第2優先事項として掲げている。
小規模融資事業者法もまた改正されることになると彼女はいう。「小規模ローン企業が合理的な金利で融資する一方、民間の融資会社は高金利で融資する。この状態が続けば、貧しい人たちは借金から解放されない」。
(Myanmar Times 2016年8月2日版 第8面より)