ミャンマーのタバコに与えられたグラフィックパッケージの猶予

保健・スポーツ省からの指示に従い、タバコ会社によるロビー活動後6カ月間の猶予が健康警告表示を伝えるため包装に必要な規制に与えられた。
2月に政府は、ミャンマーで製造されるタバコ製品と他全てのタバコブランドに、タバコ使用の危険性を示す健康警告とグラフィック写真の表示を要求する新規制が、2016年9月1日から施行されると発表した。
しかし、9月28日に、ネピドー公衆衛生局の副局長Mya Lay Nwee氏はミャンマータイムズに、規則は2017年2月まで施行されないだろうと語った。
「タバコ会社は省に、9月1日前に市場に流出している製品には新法律を適用しないよう要求した。そのため保健・スポーツ省は、市場から適切な警告ラベルを含んでいない製品を回収できるよう、タバコ企業に6カ月間の猶予を与えた」とMya Lay Nwee氏はいう。
「新しい法律は9月1日以降製造された製品に適用され、猶予期間後に法律に違反した者は、法律に従い罰せられる」と彼女は付け加えた。
新しいタバコ包装の命令で生じたもう1つの懸念は、多くの小売店が、誤った包装の製品を販売した場合、罰則に直面することを認識していないことである。
「私たちは新しい法律について知らなかった」と、ボージョーアウンサンロードと39ストリートの角にある小売店主San氏はいう。「タバコ企業は私たちに、6か月の猶予が終わる前に適切でない包装の在庫を売却するよう述べ、売れ残った在庫は破棄するよう述べた」。
San氏の経験では、政府の新包装規制が望ましい結果を達成し、熱望されて、喫煙率の低下につながる可能性がある。
「このような包装ラベルが開始されて以来、グラフィックスティッカーを貼ったブランドの需要は減少している。」と彼女はいう。
「購入者は、グラフィック警告スティッカーは不人気で、同包装でないブランドに変更する」と彼女はいう。
市場に出回っている約50のタバコブランドのうち、Red RubyとWinstonの2つだけが今のところグラフィック警告を採用している。100以上の伝統的シガレットブランドやタバコ製品は、グラフィック警告を採用していない。
新しい法律が完全に施行されるとき、グラフィック警告を含まないタバコ製品の製造、流通、販売に関わった者は、1万チャット(7.95ドル)から3万チャットの罰金の対象になる。
その後の犯罪では、タバコ製品消費及び喫煙制御法の下重い罰金や懲役が課せられるだろう。
(Myanmar Times 2016年 10月4日版 第4面より)