自動車を押収する計画はないと商務省は発表

商務省は、セールスセンターとディーラーが委託販売システムの下、ミャンマーに過去2年間に輸入した車を没収する計画はない、と明らかにした。
政府の方針によれば、自動車のセールスセンターは、委託販売システムを用いて輸入されてた自動車を2年以内に、自動車を販売しなければならず、2年後にはこれらの車、輸入元の国に送り返さなければならない。
商務省は、以前、2017年6月までの自動車の販売を許可することを確認した。それまでにセールスセンターが車両を販売していない場合、政府はさらなる許可措置をとるだろうとみられていた。しかし、最近になって、商務省が今年6月以降に車両を没収するという噂が出ている。
「実際、以前は車を没収する計画など全くありませんでした。ルールによれば、セールスセンターは車を元の国に返却する必要があります。省によって定められた日までに売れない場合は、我々は車に関する何等かの措置を取りますが、この問題の対処方法については現在計画中です。計画はまだ決まっていません。」と商務省の次官補Khin Maung Lwin氏は述べた。
セールスセンターが期限を超えて販売の継続を希望し、輸入元の国へ返送を希望しない場合は、道路輸送管理部(RTAD)で登録用紙を購入する必要がある。
「我々は確認作業ののち、これらの車についての明確な計画を公式発表します。セールスセンターは2015年に輸入許可を得てこれらの車を輸入しており、最終の期限として2016年12月までに販売する必要がありました。しかし、期限になっても一部のセンターはまだ売却するべき車を持っていたため、我々は2017年6月まで期限を延長しました。なお、法律上、我々に没収権限はありません。」とKhin Maung Lwin氏は述べた。
制限期間内に売れないことが多いため、2011年以来、ミャンマーには売れていない車がたくさん残っている。度重なるセールスセンターからの反発によって政府は締め切り期限を繰り返し延期しており、一部の自動車がミャンマー国内に売れ残ったまま溜まっている。
「前政権と現政権の双方が期限を延期しました。もっとも、2016年12月までに送り返されなかった場合、その車はライセンスのない車となることは理解しています。 政府が無免許車を没収という噂を聞いたことはありません。現在政府は期限を2017年6月まで延長しているところです」とさくら自動車オークションセンターのAung Naing Htun局長は語った。
また、政府がライセンスのない車を没収した上でRTADに委託して鉄製錬工場に送るという噂もある。 その後、RTADは、セールスセンターやカーディラーに新車を輸入するための登録票を提供するという。しかし商務省は、そのような計画が存在しないことも確証した。
「私が思うに、鉄精錬に車を送ることは不合理です。 RTADと商務省の関係当局はおそらく私の意見を同様でしょう。セールスセンターが車を売ることができないという事実は、当局の仕事には関係しません。仮に当局が車を没収するつもりであれば、車は税金を払って納入されたのですから、輸入税をセールスセンターに払い戻すべきでしょう。」とAung Naing Htun氏は付け加えた。
セールスセンターに関する限り、原産国に車両を返送するのは簡単ではない。
「私は車を送り返す必要はないと信じています。毎年政府は期限を延長しています。 セールスセンターがこれらの車の販売を継続したい場合、伝票を購入してRTADに登録する必要があります。」とWun Yan KhaセールスセンターのMin Min Maung常務は述べている。
また、ミャンマー自動車製造業者および流通業者協会の議長であるSoe Tun氏は、同省には車両を奪取する法的権限はないと述べた。
「一部の人々が状況を誤解していると思います。商務省は車を製錬工場に送ることはできません。車を売ることができず、RTADに登録をしない場合は、セールスセンターは車を保管し続けざるをえず、ただお金を浪費しなくてはなりません それは最悪の状況になりえます。それがすべてです。」
Soe Tun氏によると、2000台前後の自動車がまだ輸入元の国に戻されていないとのことである。
(ミャンマータイムズ紙2017年2月10日号7頁)