ミャンマー観光銀行、半年以内に開設(公式)

ミャンマー観光銀行は、政府承認を得るまでの長い遅延を経て、ヤンゴン、マンダレー、ネピドーで6ヶ月以内に運営を開始すると公式に述べた。「我々は、特に観光産業の中小企業の起業家を対象として、低利かつ長期の融資を行う予定だ。これは私たちの主な目的であるが、なぜなら銀行からのそういったサービスが現時点で存在しないからだ」と同銀行の株主であるYaw Win氏は先週水曜日に本紙に語った。
大統領府は12月初旬、ミャンマー中央銀行に対し、ミャンマー観光銀行、鉱業開発銀行(Mineral Development Bank)、農業開発銀行(Glory Farmer Development Bank)、マンダレー農業開発銀行(Mandalay Farmer Development Bank)およびShwe Nann Saw銀行の開設を承認するよう指示した。ミャンマー観光銀行は当初の段階において26社の株主(ホテル経営者や旅行会社のオーナー)で構成されている。ミャンマー中央銀行のライセンスの承認後に他の民間の株主は加盟できるとYaw Win氏は述べた。
テイン・セイン政権の間に観光セクターの促進支援に調達の20億チャットをミャンマー観光銀行へ融資したが、関連当局からの必要な承認を得られなかった。Myanmar Micro Finance Bank、Naypyitaw Sibin Bank、建設住宅開発銀行(Construction and Housing Development Bank)を含む5つの同様の銀行が現在運営中で、営業許可を2013年7月に得ている。残りの2つの部門特定の銀行は、2014年7月に承認のShwe Rural and Urban Development Bankと、2015年11月に承認のAyeyarwaddy Farmers Development Bankだ。
観光業界においては、潤沢な資金を事業に投入可能なホテル経営者や旅行会社のオーナーが少なく、資金の調達に困っている中小起業家(small and medium entrepreneurs, SMEs)が殆どなので、同銀行の目的は彼らの支援のための低金利ローンの提供にある、とミャンマー観光連盟会長も務めるYan Win氏は述べ、同氏は「手頃な価格のローンが利用可能ならば我々は国際企業の協業が可能で、だからこうした銀行の半年以内の開設準備をしている」と付け加えた。
観光省の統計によると、11月末時点の旅行会社数は2508であったが、大半はSMEだ。「我々は銀行の担保なしの低金利ローンを利用したい。ミャンマー観光銀行が各SMEに4千万から5千万チャットを支払うことが出来れば、我々の事業にとって非常に有用だろう」とShwe Myintmo 旅行会社社長のKyaw Min Hlaing氏は語った。
(Myanmar Times 2018年1月2日版 第4面より)