ミャンマーにおける宗教関連の刑事事件(バーの広告の事件)

3名の男性がバーの広告としてブッタのイメージを使ったとして重労働を伴う2年半の懲役判決を受けた。彼らは判決に“ショック”だ、“困惑している”と述べ、控訴を検討していることを伝えた。

1名のニュージーランド人と2名のミャンマー人(バーのオーナーと共同マネージャー)は公務員に従わなかった罪(188条)、宗教侮辱の罪(295(a)条)を犯したとして、バハン地区裁判所の裁判官U Ye Lwinは判決を下しました。

礼拝場を冒涜する罪(295条)に基づく3つ目の起訴は棄却された。
295、295(a)の両方とも証明する意思を必要とします。

被告人弁護士のU Mya Thwayは評決についてのコメントを拒否しました
「もし私が完全な民主主義の他の国にいたら、私は自身の意見をいっただろう。しかしもし私が裁判所の判決に何かコメントを出したら、最後には私も刑務所に入るだろう」と述べた。さらに、依頼人から指示があった場合には、控訴する旨を述べた。
(Myanmar Times2015年3月18日版第1面より)

ヤンゴンゴールデンバレー地区にある(今はもう閉店している)V GastroBarで、ドリンクパーティーの販売促進のため、サイケ調が特徴のブッタがヘッドフォンを付けているイメージを数えきれない程利用していたとして、2014年12月上旬に3人組が逮捕された。

当該イメージはすぐに当該イメージを使用したバー経営者の批判とともにすぐにソーシャルメディア上で共有された。違法となり得ると理解し、バーはイメージを削除し、謝罪文を出しました。

しかしU Ye Lwinは「法律の無知は言い訳にならない」と述べた。
「被告人(ニュージーランド人)は3年以上ミャンマーに住んでいるので多くのミャンマー文化を既に知っている。また、バー経営者は国の伝統と文化について、外国人従業員に指導することを怠った」と述べた。

ニュージーランド人の家族は判決について厳し過ぎると感じる旨述べた。
PBMU役員のU Panna Vamsaは評決について、公正な判決だと述べた。
しかし人権団体は判決を非難し、ミャンマーで宗教への不寛容が急激に進んでいると述べた。

Fortify Rights役員のMatthew Smithは、当局は事件を政治的理由のために利用しており、3人をすぐに釈放すべきだと述べた。

「今年は選挙の年で、宗教は政治的目的で利用されている。保守的仏教の強力な擁護者をが誰かを決定するための選挙である。ミャンマーでは未だ司法の独立性が欠けており、それはこの事件及び他の事件においても懸念されていることです」と述べた。

アムネスティーインターナショナルは判決について、「ばかげている」、また、「表現の自由への打撃だ」と述べた。
(Myanmar Times2015年3月18日版第3面より)