裁判事件のほとんどが2017年に解決

国家司法監督局の局長Tin New Soe氏によると、2017年の間に、裁判所に提出された事件の96%が解決した。
「全体で、訴訟の96%の法廷審問が完了した。しかし年々訴訟は増えており、これ以上の裁判が開かれていることは否定できない」と5月11日に情報省で開催された2年目になる政府を巡る会見で彼女は述べた。
2017年に、全国に提出された442, 000件の訴訟のうち424,236件が解決し、18, 000件以上が実施されている。
これに対し、2016年に提出された417,000件のうち408,000件近い訴訟が解決し、約10,000件が未だ実施されている。
2017年に起きた深刻な犯罪事件の管区及び州のランキングで、エーヤワディーが334件と最も多く、ヤンゴンが258件で2位、バゴーが236件で3位であった。
カヤーは最も少なく、たったの8件であった。
殺人に関しては、マンダレーが184件と最も多く、エーヤワディーが146件で2位、ヤンゴンとバゴーがそれぞれ133件で同率3位であった。
麻薬事件は2063件でシャン州が最も多く、カチン州が1730件で2位、ザガインが149件で3位であった。
人身売買は、シャンが48件、ヤンゴンが38件、カチンが28件でそれぞれ1位、2位、3位であった。チンでは人身売買は確認されなかった。
2015年以来司法による改革が実施され、事件の処理数を増やし国民の満足度を上げる近代化したケースマネジメントにより、裁判所のパフォーマンスを改善し、遅れを減らすためにバゴーのTaungoo、ヤンゴンンのTharyar、カインのHpa-anにパイロット裁判所が開かれた。
「パイロット裁判所の調査によると、全裁判所のサービスに対する国民満足度は、2017年にパイロット裁判所が開いてから61.5%から68%に増えた」と彼女はいう。2016年には、パイロット裁判所はザガインのMonywa、モンのMawlamyine、マンダレーのChan Aye Tharzan、エーヤワディーのPatheinとマグウェタウンシップに開かれた。
裁判所プログラムは今年全国に拡大する予定であると、彼女は付け加えた。
職員やリソースの不足が理由で未解決の事件もあるが、100%に達することは困難である。
5月11日にネピドーで結成された国家司法扶助委員会は、最高裁判所により管理される予算で運営される予定だが、別の団体として残ると国家最高裁判所の局長Ko Ko Naing氏は話した。
「彼らの責務は、法的支援を十分に受けられない人を支援することである。彼らは独立して働く」と彼は述べた。
しかし、非政府組織のBritish Justice Baseが司法の主要な欠点に関する報告書を昨年の10月に公開した際、監視された155件の訴訟のうち135件で、被告が適切な保護を期間内に受けられなかったことが示された。
同報告書はさらに、司法職員の中の汚職、司法手続きの不必要な遅れ、裁判官による不適切な事件の取り扱いを深刻に扱った。報告書はその時、裁判官が3回の別々の審問を1度に処理したことに気づき、質よりも量を優先させる合理性に疑問を呈した。
(Myanmar Times 2018年5月16日版 第4面より)