顧客、先物取引企業に怒り

無認可の先物取引ブローカーが、顧客から巨額の金を騙し取ったとして告発された。顧客は、会社が違法に運営されていたため返金を要求できないのではないかと懸念している。
現地新聞の7day Dailyによると、2つの名前―Global GrowthとGolden Global-を持つ会社は顧客から148万米ドル(16億5千万チャット)を騙し取っていたと申し立てられている。
会社は、中国の金銀取引団体であるStandard Bullionの支店であると顧客に説明していた、と伝えられている。
会社は、ヤンゴンで最も高価なオフィスビルのひとつ、サクラタワーに拠点を置いている。同ビルの異なる階に2つに分けてオフィスが開かれ、認可された両替所と謳った看板を出していた。
しかし、申し立てによると、先物為替ブローカーとして、ミャンマー人顧客に、ニュージーランド、香港、台湾、インドネシアなどの国へ投資させていた。先物取引は金、石油、ガス、材木及び外貨といった商品での取引が最もよく行われている。
4月のミャンマータイムズの調査によると、少なくとも6又は7の無認可先物ブローカーがミャンマーで取引を行っており、そのほとんどが昨年設立されている。
顧客は、口座の開設に500米ドルから10,000米ドルのデポジットを支払う必要があり、また、投資手数料も支払わなければならない。
しかし、Global Growth及びGolden Globalの顧客の多くがデポジットの返金の申し立てができていない。「私は多く失うことはありませんでしたが、友人は約1億チャット失いました」と元顧客は、ミャンマータイムズに話した。
ミャンマー会社の役員は彼女に、問題は現金不足のために起きており、すぐに解決するだろうと述べたが、彼女が、会社を信用することはないだろう。彼女はまた、投資が合法かどうか不明で、会社が無認可なため、自分も合法な領収書を所有していないと述べた。「私は会社が違法だと知っていたが、それを深刻にとらえていなかった」と彼女は述べた。
他の顧客も同様に、とるべき法律上の進め方について混乱している。「告訴はまだ早すぎる。私たちは待つべきだ。また法律上のアクションをとるにはお金がかかる」と元顧客は述べた。
会社役員及びスタッフは、事業に関しての質問に返答することを拒否した。「私たちはまだ説明することができない。またジャーナリストにも会えない」と、スタッフのメンバーは6月15日にオフィスでミャンマータイムズの記者に述べた。この後、会社役員は警備を呼び、記者を外に誘導した。先物仲介はミャンマーで違法だが、サービスを提供する会社は増加している。伝えられたところによると、新入社員の何人かは国で最大のビジネス組織であるミャンマー商工会議所(UMFCCI)のオフィスで、彼らの事業モデルについて見込み客に指導しているとのことである。
証券取引法の禁止及び罰則事項の22項で、財務副大臣でもあるU Maung Maung Theinが長を務めるミャンマー証券取引委員会からの許可なしでは、証券取引所事業を行うことは出来ないと定められている。
5月から、新聞が違法な先物仲介事業の報道を行っているという事実にも関わらず、現在まで政府は会社に対して行動をとっていない。しかし、U Maung Maung Theinはすぐにジャーナリストと会うだろうと、彼の個人アシスタントは6月15日に述べた。
彼は、政府は仲介会社に重大な警告書を出すだろう、とミャンマータイムズに4月に述べた。もし、彼らが事業を止めなければ、政府は警察に犯罪調査を開始し彼らを起訴するよう指示するだろうと彼は述べた。
(Myanmar Times 2015年6月18日版 第10面より)