ミャンマーのメッティーラ大学学長、賄賂疑惑で業務停止

建設会社は専門家に1,090万チャット以上の支払いを強いられていると伝えた

Meiktila大学の学長は新校舎建設を引き受けた建設会社MDC Constructionから、約1,100万チャットの賄賂を受け取ったとして起訴されている。
2015年12月10日に同社からの訴えを受け、汚職防止委員会はKo Ko Kyaw Soe氏を告訴した。
委員会によると、同社は賄賂を頻繁にせがまれ、総額1,090万チャット(8,410米ドル)を支払った。渦中のMDC Construction社は2014-2015年度に、大学より業務を請け負っていたと伝えられる。
「私たちは(学長が)汚職防止法の規定に違反したことを確認した」と、汚職防止委員会の広報担当者Than Aung氏は発表した。
委員会によると、3階建校舎の新築工事を請負ったMDC Construction社の申立を受け、5人からなる調査グループを形成し、今年初めに、当該事件の調査を開始した。訴えを立証できる証拠を見つけると、調査グループの代表Than Htun Myint氏は管轄警察署で事件を明らかにした。
同社と賄賂に関する情報を個別に証明することは難しく、昨日もMDC社への接触情報が見つかっていない模様であり、委員会は本件に関する更なる情報提供を呼びかけた。
Than Aung広報担当官は「法廷で情報を提示するまで、本件調査で明らかになった事実の詳細を開示することは出来ない」と述べた。
Ko Ko Kyaw Soe氏もまたコメントを控え、彼の妻もストレスによる体調不良を理由に、訴訟に関する取材に応じていない。
黙秘する前は、「夫は調停センターに行くことになるだろう」と言っていた。
Meiktila経済大学(別機関)の学長Tin Win氏は、彼の代理は未だ決まっておらず、刑事起訴を受けた政府職員は判決が出るまで、業務停止処分となると述べた。Meiktilaの住民によると、副学長のKhin Phyu Phyu Aye氏が彼の席を狙っている。彼女もまた、コメントを控えている。
Meiktila警察は、汚職訴訟は学長に対して提起されたが、この事件に関し汚職防止委員会が行っているような更なる情報の開示はしないという。警察は、裁判所の逮捕状無しに学長を逮捕することはできないと付け加えた。
上級抗弁人のRobert San Aung氏は、学長に対する本件は政府による訴えの許可なしに進めることは出来ないという。2013年の汚職防止法によると、上級政府職員に対する証拠を裁判所が見つけた場合、政府レベルで協議を行い、裁判を承認する通知を発行しなければならない。
マンダレー管区裁判所の検察官は、この政府の承認を待っている状態だ。有罪判決が出た場合、学長は最長15年間の懲役を科される。
だが、公務員が汚職罪で懲役を科されることは滅多にない。大統領府が今年初めに公開した報告書によると、Thein Sein政権の間450人の公務員が汚職により有罪判決を言い渡された。その大半の362人は行政罰のみ科され、一方、69人は他部署に異動となった。
ミャンマーは汚職が多い国の1つとして、知られている。国際的な監視団体Transparency Internationalによる汚職認識指数では、ミャンマーは175ヶ国中156位に位置している。
(Myanmar Times 2015年12月15日版 第3面より)