ミャンマーの裁判官、汚職で指名手配

収賄が発覚し逮捕状が出たことを受け、マンダレーの裁判官が逃亡中である。
反汚職委員会によると、Meiktilaの陪席裁判官のHtin Lin氏は2014年に発生した事件に関連する収賄の罪で指名手配中である。同委員会のメンバーであるThan Aung氏によると、裁判官は訴状が提出されるとすぐに逃亡し、のちに有罪が確定した。
「私たちは彼が賄賂を受け取っていたことを発見した。そのため管区院に訴える予定であったがまだ彼を捕まえられていない」とThan Aung氏は昨日述べた。
陪席裁判官のHtin Lin氏は2014年にMahkaing裁判所で行われた裁判の関係者から10万チャットを受け取ったとし起訴されている。Than Aung氏によると法廷弁護人であるNew Mar Win氏もまた同事件に関わっており、汚職禁止法第56条違反として昨年逮捕、起訴された。
Htin Lin 氏は欠席裁判となったが、二人は有罪判決を受け、最長の刑期である10年間の懲役判決が言い渡された。
Mahlaing中央警察署の警察官は、裁判官の逮捕状が発行されたことを確認している。
議院の司法・法務委員会により12月に発表された報告では、司法の大きなギャップが指摘され、特に根深い賄賂システムに注意を呼びかけている。また、ミャンマーにおける法の支配は脆弱だと広く認識されており、多くの国民が社会、ビジネス双方の保証が不足していると感じていると報告されている。
World Justice Projectは昨年の年次報告『法の支配指数』でミャンマーを102か国中91位にランク付けしている。
マンダレーの上級弁護士であるZaw Win氏は、司法関係者の間に横行する賄賂に対し1人抗議活動を行い裁判中である。裁判上の証言において、彼は裁判官が自身の点数稼ぎのために管区、地区裁判官に対する寄付や贈答のための支払を要求する裁判官の話をいくつも行った。彼によると低級職員は、十分な給料をもらっていないため頻繁に賄賂を要求せざるを得ないという。
反汚職委員会によると、陪席裁判官のケースはMeiktilaで訴えられた3つの贈賄事件のうちの1つである。ほかの2つは建設会社から賄賂を受け取ったとして起訴されている大学学長の事件と、2人の弁護士が贈賄で起訴されている事件である。
(Myanmar Times 2016年2月4日版 6面より)