ミャンマーのベイ群島ディベロッパー、日本の真珠養殖と衝突

現地ディベロッパーによるベイ群島にアイランドリゾートを建設する計画が、事業が養殖場に影響を与えると訴えた日本真珠大手企業タサキのミャンマー子会社により水を掛けられた。
Myeik Public Corporation社はアダマン海にある2つの島の開発の承認を得ようとミャンマー投資委員会に2年前から働きかけており、2015年9月にそのうちの一つであるSaw Mon Hlaと呼ばれる島の開発仮承認を得ている。
ベイからボートで3時間の場所にある同事業の開発は、12月に許可を得ることができると同社は期待していた。しかしながら、MICはこの開発がミャンマータサキの真珠養殖エリアを侵害する恐れがあるとして計画中止を言い渡した。
ミャンマータサキはKyar Mat TatやSaw Mon Hlaから11マイル(18キロメートル)に位置する「Standing tiger」島で真珠を養殖している。同社は現時点ではコメントできないとしている。
国営のミャンマー真珠企業(MPE)により運営されている3社を含め外国会社3社と現地会社2社が、ベイにある8つの島に渡り真珠の養殖を行っている。
MPEは1963年の創業以来ミャンマー真珠法が制定され外国人投資家に業界が開放された1995年まで産業を独占していた。民間企業は、国との生産分与協定を通してのみ投資をすることが出来る。
「私たちは承認を得ようと何年も費やし、最初の段階の承認を得ていた」とMyeik Public Corporation社の事業責任者であるThet Soe氏は述べた。
「しかし最後にMICと最終承認を取るために協議した時、ミャンマータサキが真珠養殖エリアを拡大する場所に掛かるとしてSaw Mon Hla島の開発に反対してきた」。
同社は1661エーカーある島の49エーカーの広さの開発に43億チャットの投資を計画していた。MICやミャンマータサキが事業の最初の承認の段階で反対していれば、事業を進めていなかったとThet Soe氏はいう。
しかし最初に反対がなかったので、Myeik Public Corporation社は同事業に時間と資源を投入し、現在、非常に困っていると彼は述べた。「私たちはタサキと交渉を行っているが、彼らが聞き入れてくれるかは分からない」。
Myeik Public Corporation社はShwe Alin Eaun社と共に46億チャットの投資を行っている「betel nut」島やKun Thi島における第2開発が承認されることを期待していると彼は付け加えた
Moken通称「海のジプシー」を主とした800以上の島々からなるベイ群島は、観光開発を見据えたディベロッパーが高い関心を寄せている。
「群島には多くの美しい場所があるが観光事業をひきつける施設やリゾートが少ない」とMyeik Public Corporation社の事業責任者Aung Chain氏はミャンマータイムズに昨年語っている。
ホテル・観光省によると、2014年末時点で同地区には196のモーテルと5つ星ホテルがあるのみである。
(Myanmar Times 2016年2月26日版 第12面より)