ミャンマーの電力・エネルギー省、LPG産業を奨励

大企業による燃料の流通を認める計画を進める一方で、政府は規制に基づく燃料産業の安全を促進する活動の中で、小規模液化石油ガス小売店に無料でライセンスを発行する。
LPGを販売する中小企業に対するライセンスは今年末まで無料で発行されると、電力・エネルギー省下のミャンマー石油製品企業(MPPE)の副社長Maung Maung Thaw氏は述べた。
プロパンガスとなるLPGは、ホテルやレストランで調理に使用されるほか、工場での金属切断や建設現場でも一般的に使用されている。家庭用は、通常ブタンが使用される。どちらの燃料も巨大なシリンダーで販売されている。
「目的は、LPGの一般使用を拡大し、販売者の安全を確保することである」とMaung Maung Thaw氏はいう。
「私たちは失効する2カ月前から既存のライセンスを確認し、再発行するかどうか決定する予定だ。ポイントの1つは、販売業者が安全なガス処理方法を知っていることが確かかどうかである」。
Maung Maung Thaw氏によると、ライセンスにはAからEの5つのタイプがある。MPPEは既に186の申請者に、DとEのライセンスを無料で発行している。Aライセンスは自社の保管設備と桟橋を有する輸入業者に発行されるもので、毎回1,000トンのガス輸入に対し100万チャットと保管設備100スクエアフィートごとに1万チャットが毎年課されている。
「Aライセンスの申請は、管区、州政府及び省庁に行わなければならない。管区、州当局は精査の後私たちに申請を回し、条件を満たしている申請者にライセンスを発行する」
「私たちが現在発行しているライセンスは一時的な物である。LPGの販売店はヤンゴン管区委員会が発行した許可に基づき営業しているが、これは非合法である」と彼はいう。
Bライセンスは自社保管施設を持つが桟橋を持たないLPG輸入企業に発行される。保管設備100スクエアフィートごとに1万チャット、ガス1トンごとに2000チャットが課される。全部で13の申請者は6月9日にライセンスを受けった。
Cライセンスは給油所にガスを配送する事業者に発行される。彼らは1トンごとに5,000チャット、保管設備100スクエアフィートごとに1万チャットが課せられる。ライセンスの発行はまだ検討中である。
ヤンゴンで申請された3事業者はDライセンスを取得した。彼らはガスの配送と保管が可能となるが、保管設備100スクエアフィートごとに1万チャットが課せられる。Eライセンスはタンクでのガス保管と配送が可能となるもので、年間5万チャットが課せられる。
(Myanmar Times 2016年6月13日版 第9面より)