Myanma保険会社、第3者自動車保険レート引上げ

Myanma保険会社は8月から、最大補償額とともに第3者自動車賠償保険の保険料を引き上げると、同社社長は昨日発表した。
ミャンマーで登録されているすべての車は、道路運輸機関局(RTAD)が定める基本的な補償を満たす第3者保険を付さなければならない。これは事故により他の車や個人に与えた損害から運転手を保護するものである。
社長Aye Min Thein氏によると、基本的な保険の保険料は、車種に応じて年間2,000チャットから10,000チャットである。8月からは、これらが5,000チャットから15,000チャットに引き上げられる。
「エンジンの動力と車両の重量によって保険料は変わる。普通車の場合は年間2,000チャットであるが、トラックの保険は8つ用意されている」とAye Min Thein氏は述べた。
来月からはこれが小型、中型、大型の3つに分類される。
「私たちは保険料だけでなく補償額も引き上げる。8月1日以降、事故による死亡者に対して100万チャットが支払われ、負傷者に対しては最高80万チャットが補償される」。
これは現在提供されている額の2倍である。現在、Myanma保険会社は、死亡事故で50万チャット、負傷に対しては重症度に応じて最高40万チャットを補償している。
「私たちは負傷者を73に分類しており、この分類に従い補償を行っている。最大補償は、目の負傷に対するものである」とAye Min Thein氏は話す。
「政府は交通事故に巻き込まれた被害者を保護するために、第3者賠償保険に関する法律を定めている。Myanma保険会社は政府政策を実施する責任があり、国民の手助けとなることを目指している」。
第3者補償に加え、Myanma保険会社は事故の両当事者を対象とする総合保険も提供している。だがこれは更に高額で、1,000万チャット相当の車の場合、年間保険料は10万チャットとなる。
Aye Min Thein氏は保険料引上げの決定について、「保険料は上がるが、車の所有者にとっても利益がある。事故が起き運転手が補償金を支払えない場合、少なくともMyanma保険会社は被害者を助けることができる」と話す。
500万台以上の自動車がRTADに登録されており、保険料が高くなることから、何十年もの間市場を独占してきた国営保険会社は莫大な収入増となることが見込まれる。
2012年に、旧政権は国内の民間企業に市場を開放した。その後保険業界は成長してきたが、その発展は予想よりも遅く、民間企業は依然として提供できる保険の種類と保険額の規模を制限されている。
(Myanmar Times 2016年7月19日版 第8面より)