裁判所、膨大な残務処理に追われる

新政府は緩慢な裁判システムのスピードアップを試みているが、膨大な事件の処理に追われている。
1月1日から6月30日にかけて17万件の刑事事件が提訴され、そのうち5万件近くがまだ裁判に進んでいないと、最高裁判所裁判長Tun Tun Oo氏は8月4日の公開会議で述べた。
全ての人が裁判を受けられるよう司法手続きのスピードアップへのニーズに応えながら、最高裁判所は法的制度に対する国民の信頼を押し上げるため裁判の管理と事件の処理を地区裁判所と協力して行うつもりだと発表した。
最高裁判所は1092の刑事事件の半分を処理している。州および管区裁判所は5136件の刑事事件の過半数の裁判を処理し、地区裁判所はそれより良く、11290件の刑事事件のうち6543件の裁判を処理した。
市裁判所は完了率が最も良いが、未解決事件の大半の担当でもある。彼らは16万件の刑事事件のうち12万件近くの聴取を行い、4万件近くを保留している。
最高裁判所が進める多くの民事事件もまた保留されており、2329件の民事事件の約半数に及ぶ。
ヤンゴン、マンダレー、ネピドーの自動車裁判所は6万件以上にも上る全件を終えた。ヤンゴン、マンダレー、ネピドーの都市開発法に基づく市町村の犯罪に関係する18881件のほぼ全ては完了している。
弁護士のWin Hlaing氏は、効率的に裁判を処理し、未処理件数の削減に取り組む新政府を賞賛した。
「まだ終了していない多くの事件があるため、遅延が起きている」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2016年8月10日版 第4面より)