ミャンマーの生ビールの禁止により酒場の利益低迷

ヤンゴンの一部の酒場は依然として長い間軽視された法律に違反し、特別ライセンスなしで生ビールを販売しており、先日、地元当局は強制措置を開始した。法律を文字どおりに遵守している人は同時に苦境に追い込まれている。
全国のほとんどの酒場は長年、FL17ライセンスにもとづき生ビールを提供してきたが、正式には、これは法律で禁止されている。だが先月、生ビールを提供する酒場経営者は地区当局から停止を伝える文書を受け取った。
地区当局は、内務省下の軍が監督する一般管理局の管理下にある。
ミンガラータウンニュ地区にある酒場経営者Thein Than Win氏は、警告を受け取った先月に生ビールの販売を中止している。
彼は、その後、売上は約30%落ち込み、利用者は生ビールを提供する一部の酒場に流れていると語った。
法を遵守することを選択した別の酒場経営者も、生ビールを止めたら利益が激減したと報告した。
FL17ライセンスを持つミンガラータウンニュ地区のほとんどの酒場は、生ビールの販売を中止しているとThein Than Win氏はいう。
しかし他の地区の酒場経営者は、依然として無許可のバーで生ビールが販売されていると報告した。
生ビールの販売を続けているFL17ライセンスに基づくバー経営者は見つかれば処罰されることになるが、地区当局が市全域の調査を実施していないため多くの酒場が販売を続けている。
内務省の酒類税局の局長Hla Win Tin氏は、この取り締まりは単に酒法とその諸規則の適用でしかないという。
同法によれば、適切なライセンスを有する者のみが生ビールの販売を許可されている人であると彼は言う。
現在、7000のバーとレストランが生ビールを販売していたが、生ビールの販売を認めるライセンスFL9とFL10を所持するところはたったの2500店舗である。
タームエ地区でMaw Shwe Liバーを経営するTin Shwe氏をはじめ、FL17ライセンスのみ持つ酒場経営者で、FL9ライセンスの申請を試みる者もいる。彼は生ビールの販売中止を回避する策として、2週間前に申請している。
しかし内務省は更にライセンスを発行する予定はないと発表しており、Tin Shwe氏の申請を受けて、地区警察署長、都市開発委員会のメンバー、地区当局、地区管理局職員といった小さな軍隊が彼の元を訪れたという。
FL17ライセンスのみで生ビールを販売しているのを見つけ、彼らは止めるよう告げた。
Tin Shwe氏は、もし新しい規則が地区全体に均一に課せられたとすれば、結果は一つでしかないが、他の酒場は依然としてFL17ライセンスのみで生ビールの販売を続けていると述べた。
彼は正式な指示に従わず閉店の要請も受けていないライバル店に顧客を奪われている。Tin Shwe氏は、廃業を避けるため、法を犯し生ビールの販売を再開することを検討している。
省はこれ以上ライセンスを発行するつもりはなく、FL9ライセンスを手に入れる唯一の方法は既存のライセンス所持者から獲得することであるとTin Shwe氏はいう。
ライセンスの売買はできるが、最初に発行された住所でのみ有効である。取り締まりによりFL9ライセンスの価格は値上がり、以前は4万チャットから5万チャットだったのが現在は7万チャットから8万チャットになっている。
マグウェ管区にあるSwe Tha Harレストランは、FL17ライセンスでの生ビール販売を許可するよう求める嘆願書を現地警察署に送ったが、拒否された。
(Myanmar Times 2016年 8月11日版 第9面より)