ミャンマーのホテル供給過剰、建設見直しにつながる

国の観光名所であるいくつかの地域で宿泊施設の供給過剰が起きており、政府はミャンマーで最も観光客に人気のあるエリアでの新たなホテル開発を一時的に中止すると発表した。
主要管区の一握りでの新たなホテル建設の全面禁止という今週の現地メディアの報道を明らかにするため、ホテル観光省は9月20日に会見を行い、既に供給過剰だと言われる場所での現地投資家からの新しい開発要求を厳しく制御すると発表した。
「2016年10月30日から、既に過剰にある地域でホテル許可をこれ以上出すことはない」とホテル観光大臣Ohn Maung氏は述べた。
「カヤー、カイン、チン州といった需要がある場所での新しいホテル建設は許可する」という。
省により最近調査された平均稼働は、ヤンゴンで54%、マンダアレーで51%、ニャウンシュエで28%、カローで18%であった。現地投資家は13%の金利で、銀行から融資を受けているとOhn Maung氏は指摘する。「そのため私たちは需要と供給を見ることが必要であり、観光業界の現地投資家だけなく外国人投資家も投資利益を得ることができる」。
新しい指示の下、申請は最終承認のためホテル観光省に提案を行うことになる管区政府により検討され、決定は市場ニーズを理解した上で行われるという。
「私たちは全地域のホテル建設を制限しているわけではない。観光の需要がある地域では許可している」とOhn Maung氏は述べた。
記者会見で政府職員と協力した産業団体は、国際観光客数の毎年50%の増加に伴い、市場にある宿泊施設の供給過剰が起きていると語る。
「私たちは部屋の価格の懸念はしておらず、有名な5つ星ホテルでさえも落ち込んでいる」とミャンマー観光連盟の会長Yan Win氏は述べた。
だが計画の多くは、高い需要のある地域での建設を奨励するために必要とされる。
ニュースでは、業界内の緊張を和らげようと試みるマンダレー当局により読まれた。
「私たちの省は交渉を通して、観光ガイド、旅行会社、ホテル経営者と協力する必要がある」とマンダレー管区のホテル観光省副局長San Yu氏は述べる。「部屋は増加しているが、ゲスト数は依然として伸び悩んでおり、ホテルが良いサービスを提供することができずホテルサービスが悪い場合、ゲストにとって不便を引き起こす可能性がある」と彼は述べた。
業界はより慎重に、開発計画から利益を享受するだろうと彼は述べた。
「インレーやタウンジーには既に十分なホテル部屋があるが、他の地区では十分でない」と彼は指摘する。「市場に多くの部屋があるため、ホテルは期待する顧客を獲得することができない」。
省は正式に、新しい指示は既に承認されている許可には影響しないと述べた。
(Myanmar Times 2016年 9月22日版 第9面より)