ミャンマーのDVD密売人、無許可で検閲を受けていない売り手の取締の中で苦しむ

内務省からの声明によると、当局はミャンマー音楽協会の要求で、無免許で検閲を受けていないDVDを販売している店舗の取締を開始した。
国内製品だけでなく検閲を受けていない外国DVDの取り扱い禁止が先月末に施行されて以来、韓国TVシリーズや英語の映画といったDVDを提供している多くの店舗が閉鎖に追い込まれた。
店舗経営者と利用客の双方が、現在ミャンマーに外国DVDの合法販売業者がいない事実を指摘し、尻込みしている。
「検閲を受けていない外国DVDを逮捕する場合、誰もが所持しているため全世帯を逮捕する必要がある。少なくとも子どもがいる世帯は全て、アニメDVDを所持している」とヤンゴンにある外国DVD店主はいう。
ミャンマー映画開発局の局長Thein Naing氏はミャンマータイムズに、ミャンマーで外国DVDを合法的に販売することを望む人は、現在元の著作権者から映画の権利を購入している限り、ライセンスを申請することができると語った。
「今年早期から、外国映画の販売を希望する人たちはライセンスのため検閲の申請を行うことができ、私たちは映画を検閲しミャンマー映画と同様に許可を与える」と彼はいう。
だが店主は、元の著作権者から正式に映画を購入することは急激に費用がかかり、現在約300チャット(0.24米ドル)から500チャットの範囲で販売されているDVDの価格が上昇すると主張する。
「私たちが元の著作権を購入する場合DVDの価格は上昇するが、基本的収入が1日あたり3600チャットのミャンマーでは、500チャット以上のDVDを購入することはできない」と店主はいう。
中小企業の知的財産資源のためのヘルプデスク欧州連合東南アジアIPR-SMEで勤務するミャンマー人専門家Min Tayza Nyunt氏によると、全ての外国映画は関連検閲機関により審査される必要があり、同機関からの承認を受け取った後、合法的に販売することができる。
「道路脇にある全外国DVD店舗は検閲を受けおらず、法律に違反している。映画は家族全員が見ることができる、ミャンマーの伝統から過度に外れてはならないといった検閲のための特定の基準がある。そのため検閲が無ければ、これらの基準は保証されない」と彼はミャンマータイムズに語った。
検閲を受けていないDVDの販売は技術的に常に違法であるが、店主はディスクを全面的に提供するため賄賂を支払うことを認めた。だがこれらの日は終わりに近づいている。
「私たちは検閲を受けていない外国DVDの販売を許可するよう当局と交渉しているが、今のところ中止している」と店主はいう。
同事業の違法性を認識していながらも、一部の店主は生活上の問題は法の遵守への関心を上回ると主張する。
「私たちは検閲を受けていない外国DVDの販売は違法であると知っているが、国は非常に貧しく、私たちは生き残る必要がある」とある店主は述べた。
ヤンゴン管区議員Nyi Nyi氏(国民民主連盟、南ダゴン地区)はミャンマータイムズに、検閲を受けていない外国DVD店主、法律専門家、同僚と共に管区議会外の問題について協議する準備をしていると語った。
「私は検閲を受けていない外国DVD店主の声を聞きたい。ミャンマービデオの一部もまた外国映画から正確にコピーされているため、詳細を知りたい」と彼は述べた。
(Myanmar Times 2016年10月6日版 第5面より)