国民民主連盟政府下のミャンマー、年一度の腐敗認知指数でわずかな進歩

汚職防止キャンペーンの表明とアメリカからの貿易制裁の終了にも関わらず最新の腐敗認識指数では中間ランクに留まり、ミャンマーは今なお呻吟を続けている。
監視役であるトランスペアレンシー・インターナショナルが昨日公表した例年の国際調査では、ナイジェリア、レバノン、キルギスタン、そしてグアテマラと並んでミャンマーは136位にランクされた。国々をランク付けするに際し、0(完全に腐敗している)から100(とても公正)の指数で、政府における腐敗の一般認知度を類別している。
デンマークとニュージーランドがリストのトップであり、南スーダンと北朝鮮、シリアに引き続いてソマリアが最下位となっている。団体が公表した報告では、調査のうち3分の2の国々が50ポイントを下回っており平均スコアが43であることから、世界中で「構造汚職の兆しがある」とされた。
その報告書では、アジア太平洋諸国が特に問題のある地域であることが強調されていた。「残念なことに、今年の腐敗認識指数においてアジア太平洋諸国の大半が中間より下に位置しています。責任を取らない政府や監視の欠如、不安定さや市民社会領域の収縮に悪い成績の原因があるといえ、当該諸国が周辺地域へ汚職防止活動をすることを後押しすることになるでしょう。」とトランスペアレンシー・インターナショナルは述べた。
調査結果ではアジア太平洋諸国30か国のうち19か国が40以下のスコアであり、その原因は各国における「責任を取らない政府や監視の欠如、不安定さや市民社会領域の収縮」にある。
カンボジアは当該地域内で二年連続の最下位となり、他方タイは、軍隊の権力の保護と政府への監視を緩めることを推し進める内容の-討論を見たりキャンペーンを行うことを禁止された上行われた、論争的な投票により批准された-新憲法によって、スコアを落とした。
2016年3月に国民民主連盟が発足したことにより、ミャンマーの新たなスコアは147位にランクされた前年度と比べて6ポイント上昇した。国民民主連盟は、腐敗と戦うという公約を、重要な指導的精神と位置付けている。議員たちは、公正な政府は党の「生命」だと言う。
国会・地方議会の議員たちが彼らの議長・副議長の議席を剥奪する直前の2月、アウンサンスーチー氏は、腐敗の根絶と有権者の党に対する信頼を害さないようにと厳重注意を発すべく、議長・副議長らをネピドーに招集した。
4月、アウンサンスーチー氏は“茶代”利権を根絶すべく、公務員が2万5千チャット(23USドル)を超えるような贈物を受け取ることを禁じた。
先月シンガポールにて行われたニュースアジアの独占取材で、アウンサンスーチー氏は、周りの閣僚に汚職がないことが彼女のこれまでの仕事の中で最も誇れるものだと述べた。
「将来を見守る必要はありますが、これまで我々の政府には汚職問題がほとんどないと保証しますよ。」と、最近国民民主連盟の公約の実効性を確かめる委員会のメンバーとなった党幹部のWin Htein氏は言う。「アウンサンスーチー氏は汚職の根絶に向け活発に助力していますし、役人たちも腐敗認識指数のスコアを上げる手助けをするという彼女からの通達に従っています。」
一方、トランスペアレンシー・インターナショナルは、ミャンマーが「発展にもかかわらず」28ポイントしか獲得できなかったことについて言及しています。
「指数が現場の状況を反映しているか否かを言うことは難しいです。しかし最近では目立つような汚職事件について政府が気にすると言った動きも見られます。」と経済・法律コンサルタントのTin Than Oo氏は述べた。「他方、私が過去9か月の間に見たことから何らかの結論を出すのならば、国民民主連盟の政府は汚職の追及について未だ重大な問題に直面しているというべきです。」と彼は付け加えた。
(Myanmar Times 2017年1月26日第3面より)