ヤンゴンの車のショールーム、政策の空白により苦しめられる

2016年4月1日以降、個人使用の車を市内に持ち込むために必要な輸入推薦状の発行を停止するよう政府はヤンゴン地区職員に対し勧告したため、ショールームは個人使用のための新しい車を輸入することができないでいる。停止から約1年経過したが大きな変化はないため、車ショールームはますます事業の困難に直面している。
ヤンゴンでは、市内が自動車により混雑しているという一般世論がある。同問題に取り組むため、政府は自動車の数を制限し自動車の輸入を規制している。自動車販売店が車を輸入する際、事業場や住宅などに十分なスペースがあることを、地区当局から推薦状を得ることで証明する必要がある。推薦状のシステムは商業都市の渋滞を軽減するために、前政権により導入された。
政府により自動車駐車推薦状の発行が停止されて以来、輸入業者はヤンゴンからライセンスを手に入れることができなくなった。
「政府が個人輸入のためのシステムを実施していないため、深刻な問題に直面している。顧客はヤンゴンライセンスを得られることを待っているし望んでいる。しかし何も変わらなかった。顧客は何か月も待っている」とToyota Aye and Sonsの最高執行責任者Myo Myint Thein氏は述べた。
車ショールームは年間自動車輸入数を制限する規制のため、自動車を販売することができず、輸入を増やす機会がない。自動車販売店が車を販売するとき、自動車を輸入した場所に送金する必要がある。その後彼らは輸入ライセンスを使用することにより次の車を輸入することができる。これは大きな問題である、と彼は話す。
「私たちは車が販売されている証拠を提供する必要がある。この状況下では次の18台を輸入する機会があるだけである」とMyo Myint Thein氏は述べた。
政府はヤンゴンライセンスの発行を停止したが、輸入業者は依然として他の州及び管区のライセンスを持つ車を輸入することができる。そのためヤンゴンの自動車数は減少していない。
「私は政府の政策が理解できない。輸入することができるし販売することもできるが、登録することができない。政府は自動車の利用を止めたい場合、輸入を禁止するべきである」とミャンマーでBMW自動車の輸入を許可されたPrestige Automobilesの社長Chan Mya氏は話した。
政府はショールームの設立を許可しているが、自動車の販売は許可していない。自動車販売店は、この状況が長期的には変化することを期待している。
待機期間の後、顧客はヤンゴンライセンスで購入することができないため失望し、ショールームが既に車を注文しているにも関わらず注文を取り下げ、頭金を返金するよう要求した。
「政府は手続きを止める時期を、正式に発表しなかった。顧客はいつも正しいため、私たちは頭金を顧客に返金する」とMyo Myint Thein氏は述べた。
2017年1月に開かれた記者会見でヤンゴン首相は、資格証明書(COE)システムを利用する予定だがまだ実施していないと話した。
「政府はCOEを利用する予定だが、COEとは何なのか明確に説明していない。政府がシンガポールと同様にそれを使用すれば、市場は崩壊するだろう。少数の人が自動車市場を支配することになる」とMyo Myint Thein氏は述べた。
シンガポール情報ページによると、シンガポールの資格証明書は10年間シンガポールで自動車を所有する権利を表している。COEは国際的に最も密度の高いシンガポールの車両人口の増加を規制するため実施された自動車クォータシステム(VQS)に不可欠である。VQSは道路で許可されている異なる種類の自動車の正確な数を決定する。VQSは1990年5月1日に実施され、1990年4月2日に開始されたシステムの下最初の入札が行われた。公共バス、スクールバス、緊急車両はこの計画から除外される。
政府がシステムを利用するにしても、それは全ての輸入業者にとって同じ基準でなければならないとChan Mya氏は述べた。
「政府は政策を設定できるが、全員のためでなければならない。政策が全てのためでなければ、成功しないだろう」と彼はいう。
ミャンマーで非常に人気が出て以来、特にトヨタなどの高級車ショールームは他よりも多くの困難に直面している。
「トヨタは既にミャンマーで、確固たる市場を享受している。需要は増加しているが、販売することができない。政府は可能な限り早く何らかの発表を行うべきである」とMyo Myint Thein氏はいう。
政府は自動車の輸入を禁止した後、他の方法を実施する計画をしていたが、新しい政策はまだ見えていない。
「一部の人々は、国はほかの国のようにはならないと考えているし、新しい政策を実施するのに適切な時期ではないと考えている人もいる。私としては、国は他国と競争する力を持っている」。「現在販売者、購入者、使用者はお互い信頼していない状況である」とChan Mya氏はいう。
昨年8月ショールーム経営者はミャンマータイムズに、政府が輸入政策の方向性を提示しなかったため、輸入高級車市場は深刻な被害を受けたと語った。
そのときChan Mya氏は、頻繁に変更されない限り、新しい政策が出るのを待つことは気にしないと話した。前政権は12回以上、輸入政策を変更した。
(Myanmar Times 2017年3月13日版 第7面より)