Myanmar Brewery論争、シンガポール最高裁に提訴へ

発表によると、軍系列のMyanmar Economic Holdings Limited(MEHL)は、Myanmar Breweryの共同経営者に対して、8月20日までに権利を売却することを命令するよう、シンガポール裁判所に求めた。
Myanmar Breweryは国を代表する醸造所で、ミャンマービールと、契約に基づきタイガービールを量産している。
論争は、Myanmar BreweryにおけるMEHLのパートナーである、シンガポールの上場企業Fraser and Neaveの2012年の販売コントロールから発している。
MEHLは、2012年の販売から無視されてきた、Myanmar Breweryの共同経営者の株の先買権の権利を2014年にシンガポール仲裁裁判所にて勝ち取った。
Fraser and Neave の55%の権利は、いつの為替レートで計算するかで双方の合意に至らず議論は続けられているものの、先月、5,000億チャットの価値になった。
Fraser and Neave 側は2013年4月30日の為替レートを基準に米ドルに換算すべきだと考えており、その場合5,000億チャットの所有権の価値は、5億6,000万米ドルになる。
約4億チャットで55%の所有権と同程度を得られるため、売却終了の前日に決定した2015年の為替レートをMEHLは使用したがっている。
7月31日のFraser and Neave の発表によると、MEHLは、8月20日までに5,000億チャットの支払いとともに、Fraser and Neaveの所有権をMEHLに譲渡させるよう、シンガポールの最高裁に召喚を申し立てている。
Fraser and Neave は、共同経営者が5億6,000万米ドルでの売却を拒否しているため、「MEHLは、彼らの義務に従わず、従わない意図も明らかで、義務の不履行である」と述べた。
「Fraser and Neaveは、Myanmar Breweryの株主として留まる選択をし、留まるべきであるとMEHLに通知した」と発表で述べた。
Myanmar Breweryは業界大手だが、競争の激化に直面している。
外国醸造所のCarlsbergとHeinekenは今年、ミャンマーに醸造所をオープンした。
(Myanmar Times 2015年8月3日版 第9面より)