ミャンマー醸造所、日本のキリンと提携

日系飲料メーカーのキリンホールディングスは、シンガポールのFraser and Neave から、市場でのリーディングカンパニーMyanmar Breweryの過半数の株式を5億6,000万米ドルで購入した。
昨日のキリンからの発表によると、同醸造所はミャンマーの最大手で、2014年はミャンマービール、Andaman Gold、Myanmar Double Strongを含めた製品で2,540億チャット(1億9,900万米ドル)のセールスだったとしている。
「ミャンマーは、国家の民主化、進行中の改革、以前の経済制裁の解除が進んでいることに続き、急激な発展と消費の増加が予測されるなど、多くの可能性がある刺激的な市場である」と発表で述べた。
売却の発表は、7月に課せられた締切日である2015年8月20日の前日にされた。
Fraser and Neave と少数株式保有者の軍営のMyanma Economic Holdings Limited(MEHL)は、数年にわたる所有権紛争で対立していた。
MEHLは、Fraser and Neave が過半数の株式を売却したときに無視された、同醸造所でのパートナーの株式の先買権を主張し、2013年に調停を求めた。
調停機関はその後MEHLの支持を決定したが、7月に完結した株式の評価は、同醸造所を5,000億チャットとした。2つの企業は為替レートの使用日で合意に至らず、MEHLは約4億米ドルの価値になる日を好み、Fraser and Neave は5億6,000万米ドルの株式価値になる日の使用を求めた。
2015年8月6日、両企業は声明で、MEHL又は代理人(キリンであることが昨日判明したが)により、5億6,000万米ドルでFraser and Neave の55%の株式の購入が進んでいると発表した。醸造所は国内ビール製造業の現在の先導企業であり、Myanmar beerだけでなく、国内消費者向けの販売ライセンスのもとTiger beerも製造している。約75%の市場シェアを誇り、MEHLは、ミャンマーの成長しているビール市場への参入に熱心な外国醸造所から、大きな関心を寄せられていると伝えられている。
ロイターは以前SABMiller、キリン、タイのBoon Rawd 醸造所の全てが同社に関心を持つだろうと述べた。
キリンは、同グループのビジョンに東南アジア、ブラジル、オセアニアに焦点を当てた飲料ビジネスの開発が含まれていると述べた。また、ミャンマー醸造所の株式の買収とともに、技術、製品開発と調査、マーケティング、醸造所事業の基盤における専門性を活用した将来の成長を目標としていると述べた。
Myanmar Brewery Limitedは、約1,000人の従業員を抱え、2014年は、900億チャット(70億米ドル)の金利税引前利益があったと発表で述べられている。
ミャンマー醸造所は長い間現地市場の先導者であったが、最近デンマークの醸造所の Carlsbergやオランダの企業の Heinekenからの追い込みを受け奮闘している。
両社とも今年早期にミャンマーで設備を立ち上げたが、Myanmar Breweryを超えるのは時間がかかるだとう役員は述べた。
(Myanmar Times 2015年 8月20日版 第9面より)