ミャンマー造船所の夢、ベトナムの会社とのJVで実現する

運輸省の国営企業として商業活動をしている、ミャンマーで唯一の造船所であるMyanma造船所は、20年前から海外の関心を寄せる取引相手との合弁事業の設立を目指していた。
最近の政治及び経済改革に伴い、また有益な状況のもとで、2012年の入札公告が完了し、応札者のなかから、近代の造船技術で最も能力があり多くの経験をもつこと、造船、船舶の修理、造船関連事業の運営の分野において、日本、韓国、ベトナムの造船産業の手法と技術を応用していることから、ベトナムのDong A Shipbuilding Industry株式会社が落札した。
ミャンマー投資委員会は正式な許可(ナンバー848/2014)を2014年12月23日に、Myanma造船所Dong A合弁企業株式会社に正式に与えた。
2015年1月26日に新しく設立された企業、名前はMyanma Shipyards-Dong A Joint Venture Co., Ltd.が登録ナンバー4-JV/2014-2015で、投資企業管理局(DICA)に正式に登録された。
Myanma 造船所とDong A Shipbuilding JSC間の合弁事業の署名セレモニー及びMyanma 造船所と新しく設立されたMS-DA Joint Venture Co., Ltd間の土地賃借契約も2015年1月31日にヤンゴンで締結された。
両者の支払い済み資本金に関して、Myanma 造船所は、91エーカーの土地借代(土地の所有権は除く)、既存インフラの市場価値、機械、機器、車両、原材料(棚卸資産)を含む8,950万米ドルを設備投資として投入しており、一方Dong A Shipbuilding JSCは合弁企業設立から4年以内に8,590万米ドルを投資しなければならない。株式はMyanma 造船所が51%、Dong A Shipbuilding JSCが49%保有している。
現在Myanma 造船所は、過去45年で最大2,000トンの造船と、今世紀の最初の10年で重量12,000トンまでの船の修理に従事してきた。合弁企業設立後の最初の年で、最大3,500トンから始まる造船能力は、更に向上するだろう。
市場でのニーズに応えて、重量22,000トンの規模の船もまた、今から3年以内に造船できるよう、更に改善する。合弁事業の本格的な運営を開始するために、これまでのところ、重量22,000トンの最大容量の造船が可能な新しい船台場及び関連する作業場の建設と、近代的な機械への置き換えによって、Myanma 造船所の現在のパフォーマンスの改善が計画されている。
概念的なマスタープランは、現在行われている議論とより詳細な建設図面が、最終承認のために検証された後で承認される。
Myanma 造船所は2015年3月25日に、日本のSA Marine 株式会社からの注文で60 M コンテナバージ建造の造船契約に署名した。現在まさに、技術的なノウハウの交流と、近代的な造船技術のひとつである「ブロック敷設工法」の利用を通じて、ベトナムからの船の設計師、工程技師、現場監督がMyanma 造船所からの造船技術者及び熟練労働者と共に働いている。
2015年7月末までに、異なる5つの国内オーナーから、8件の確定した注文を受けており、2015-2016年度に合計で18の船を建造する。私たちは、この合弁事業は4年半以内にミャンマーの最初で最大の造船会社となることを確信している。好意的な状況により、同社は東南アジアとアセアン地域の輸出市場に進出することができ、それは、確実に労働者のパフォーマンスを向上させ、私たちの造船産業も近代技術の一定のレベルに上がり、労働者の収入も向上するだろう。
(Myanmar Times 2015年 9月2日版  )