ミャンマーの遺産法、更なる保護を約束する

古い建物及びパゴダ付近の建設事業は新しい法律に基づき、考古学・国立博物館・図書館局からの許可を受けることが必要となる。
ヤンゴンの文化遺産の建物は観光として見物される機会が増えているが、それらの多くは脅威にさらされている。先月通過した古代建造物の保護保全法は、国の古代建造物を保護することを目的としているが、同法が実際にどのように機能するかを決める施行細則は未成立である。
文化省は現在1998年の文化遺産地域保全保護法を使用して、古い建物近辺の建設に許可を与えているが、施行細則が成立した場合、新しい法律により運用される。
また、法律は罪を犯した者に対し、1年間以下の懲役または最高150万チャットの罰金を規定している。副文化大臣のDaw Sandar Khinは、更なる詳細は施行細則で定めると述べた。
依然として定義されていないのは、どの程度近ければ、古い建物に「近い」のかである。
遺産保存を改善するために、法律構造が変更されるだろうと、専門家は述べた。
ヤンゴン遺産トラストはウェブサイトで、1998年の法律はヤンゴンの多様性と発展する都市遺産の適切な保護を確実にするために必要な柔軟性や幅が含まれていないと述べた。また、同法は100年以上の古い建物にも適用されるため、「ヤンゴンの重要な都市遺産の多くがその範囲に該当しないことを意味する」。
ヤンゴン遺産トラストの情報担当職員Ma Shwe Yin Mar Ooは、ヤンゴン開発委員会の過去の調査によると189の古代建造物があるが、他の調査が実施されれば、その数は何千に増加するだろうと述べた。
専門家はまだ新しい法律を調査中であるため、当分の間法律に関するコメントは控えると、彼女は付け加えた。
パゴダや宗教的な建物を含めてミャンマー全体で5,000以上の古代建物が、文化省により認識されている。
(Myanmar Times 2015年 9月8日版 第8面より)